年長の労働者を味方につける
現場レベルのスタッフが上層部や経営者に意見を伝える際は、年長の労働者を味方につけておくと有利です。
若手からの意見には耳を傾けてもらえない場合でも、年長の労働者からの意見やサポートがあれば意見が通りやすくなります。
理想は年長で勤続年数の長い役職者を味方に付けることですが、年配になって入社した同僚でも効果的です。
職場は基本的に年齢ではなく役職や能力で序列が決まる環境ですが、人間同士の付き合いでは年上に敬意を払う風習があります。
粗悪な労働環境の根源になっている経営者・管理者より、ベテラン社員の方が年上の場合は味方に付けるメリットが特に大きいですよ!
考えが甘いで一喝されにくい
若手スタッフが粗悪な職場環境に対して意見を言った場合、以下のように言われたり思われたりすることが多いです。
- 最近の若者は考え方が甘い
- 俺らの時代はもっと厳しい環境だった
- まだ半人前なのに生意気
このように若手からの意見は全てが間違っていると決めつけられるケースが多いですが、年長の労働者からの意見や賛同を得られている場合は状況が変わります。
年長の労働者は、長年その職場で現場の業務を行っていたか、他の職場で人生経験を積んでいるものです。
社内外を長年見てきた年長の労働者が労働環境の問題点を指摘した場合、経営者や管理者は考えが甘いと一蹴することができません。
もちろん、年長の労働者でも立場が弱いケースもあるので、年齢に加えて仕事ぶりや人柄なども考慮して味方に付ける人を厳選するとよいでしょう。
年長を味方にする難易度は高い?
年長の労働者は多くのケースで過酷な職場環境に耐えながら働いてきました。
現在の環境に改善点があることを理解して不満を抱いていても、風通しの悪い職場で現場の意見を通す難しさを知っています。
また、労働者にとって有利な要望を伝えることで立場が悪くなりやすいリスクを認識しているので、環境改善に向けた協力を得られないケースが多いです。
敵になることは少ない?
例外もありますが、年長の労働者は若手からの不満を聞いても敵になるケースが少ないです。
否定されたとしても上司への密告はせず、諭すようなアドバイスをしてくれます。
また、年長の労働者から意見を言ってもらうことや賛同を得るなど直接的な協力を得られなかったとしても、知恵を貸してくれることが多いです。
年長の労働者と仲良くなれば、過去に起こった現場スタッフの反乱や要望を伝えた事例を教えてもらえることも多く、環境改善へ向けて何かしらのヒントを得られます。
年長を理由に経営者や管理者と仲が良くて、相談した内容や漏らした愚痴が筒抜けになってしまうケースもありますが、一定期間一緒に働いて年長の労働者が信頼できる人だと判断したら、気軽に相談してみてください。
味方になって全面協力してもらえる可能性が低くても、敵になる可能性が低いのであれば相談する価値がありますよ!