体調を崩した場合の対処法

 

体調を崩した場合は、早い段階で上司へ報告をするようにしてください。
現在もブラック体質の職場は多数残っていますが、体調を崩した状況で強制出社を強要するケースは少なくなりました。

 

ただし、体調管理の不十分さを指摘して厳しく指導するケースや、診断書を提出するように強要されるケースは散見されます。
体調を崩しても簡単に休めない。もしくは休んだことで生じる弊害が多い場合の対処法をまとめました。

 

 

どんな上司でも早期報告を

 

報告をためらう男性

 

体調を崩したのであれば、たとえどんな上司でも必ず報告してください。
体調不良の連絡を受けても気持ちよく休みを与えない上司は、何でも自分に都合の良いことを言う理不尽な指導をしてきます。

 

たとえば「37度台の熱が出てきたくらいで報告するな。そのくらいの微熱は薬を飲んで気合いで乗り切れ」と言ったことがある上司だった場合でも、報告せずに何かあると「なんで報告しなかったんだ」と、報告を怠ったことに対して揚げ足を取ってきます。

 

ブラック上司は体調を崩したことを報告すると文句や理不尽な指示をしてくるものですが、後々に自分の立場が悪くならないためにも必ず報告を行ってください。

 

 

出社を強要された場合

 

体調不良でも出社を強要された場合、残念ながら職場以外への相談で対処することはできません。
労働基準法違反等や会社に対する損害賠償で中長期的な争いをすることができますが、その日の対応を部外者が口出しすることはできないようなルールになっています。
病院へ行って医師から働くことが困難だと説明されても、医師や病院から職場へ休ませるように連絡することはできず、このように伝えなさいとアドバイスをしてくれるだけです。

 

出社を強要された場合にもっとも効率的な対処法は、さらに上の上司や他部署の管理者へ報告と相談をすることです。
体調を崩して直属の上司へ報告したけど出社を強要された。
だけど体調を崩して出社が困難な状況であることを改めて伝えてください。

 

病気で寝込む男性

 

昨今はハラスメントや過酷な労働環境による賠償請求を認める事例が増えていて、常識のある経営者や管理者であれば、休めるように直属の上司と話をつけてくれます。
出社を強要した上司は顔に泥を塗られた形になりますが、さらに上の上司や経営者は出社強要した上司を厳しく指導する可能性が高いです。

 

関係性が悪化するリスクはありますが、他の人に報告・相談したことに対して直接的に指導されることはないでしょう。
こうしたやり取りがキッカケでハラスメントが激化した場合は、再度事情を説明してください。

 

 

無理する選択はNG

 

体調を崩しても無理に休ませてくれない職場では、無理して働き続ける選択をする方が多いです。
出社を強要された言い分への納得や、仕事を続けるために仕方のないことだと割り切る状況のほか、入院や病気を発症する状況まで頑張ってから戦った方が有利だと考える方がいます。

 

実際に職場と争う場合は深刻な状況に陥った方が有利な面もありますが、無理して働くと過労死や一時的な体調不良では済まなくなる恐れがあります。
生きる上で自分の身体はもっとも大切ですので、無理はせずにリスクを背負ってでも体調を崩した際は休むことを優先させてください。

 

 

立場が悪くなったら外部へ相談

 

体調を崩して仕事を休み、欠勤扱いや解雇、人事への悪影響が出る事態に発展した場合は、外部へ相談するしかありません。
労働基準監督署や外部の支援団体へ相談してください。
状況によっては自主退職することで不利になるケースもあります。

 

早い段階から外部へ相談し、職場環境を改善することに尽力しましょう。
しっかり休んで病院へ行く。
直属の上司とトラブルになったら他の人へ相談・報告することで、後々の紛争が有利になります。